酒法学
酒学を初心により学ぶにあたり、体系的に修身に努めるため、 酒方を修める法を酒法学とし、当該分野において酒法(方)術を扱う者を、 酒法士、酒方家(酒方士、酒法術士、酒方術士(法または方、士あるいは師)) と敬称して扱うことを考えた。 酒の効用や社会的問題から、酒法術には神聖酒法、平常酒法(自然酒法)、暗黒酒法などの存在を仮定した。 神聖酒法は、ミサなどの儀式で扱われるように治癒的、感性への働きかけ、良好な状態に向上をさせ、平常酒法は、日常の節度による酒法術であり、暗黒酒法は、酒の効用を悪用、攻撃的あるいは健康や状態を悪化、操作的に利用する酒の方法である。冒険物語やファンタジー、神話や歴史などの作品が参考になる。 ソムリエやバーテンダー、利き酒師など様々な酒に対応した専門家やマイスターなどがおられるが、それらを総括して酒法学において、酒方家の役割を担う存在として、酒を扱う法を修めるにあたり、鋭意研鑽に努めたいと思う。既存の精緻に体系化された様々な分野や名称、研究や先達が存在すると思うが、初心浅学につき文化的背景から、その遊び心において学ぶことを、お許し願いたいと思う。 かつては酒が宗教施設などで主に作られていたように、普通の飲料と異なり、酒を飲んだ時は、魔法のような効用感覚があり、それに嗜む時の感性の練磨は、和歌や詩歌のように文化的な成長や維持をもたらす、嗜好的な方法である。酒方は、大名などにより酒を扱う役割として日本史上で配置されていた存在であり、現代的にはソムリエやバーテンダーなどの食文化を提供し、支える人材だったと思われる。 酒について誤った扱いがされることに、心苦しく思うこともあり、その節制の法や問題についても、酒を楽しむということの他に、勉強してゆきたいと思う。 |
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令和元年12月6日 会得堂 護栄山研究所 田中隆次 |
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